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静岡県公認心理師協会とは
静岡県在住または在勤の公認心理師または臨床心理士の職能団体です。
会員相互の交流と情報交換を行い、公認心理師・臨床心理士としての資質向上のための研鑽の機会を設けることを目的としています。

公認心理師とは
公認心理師は、保健医療、福祉、教育その他の分野において心理学に関する専門的知識及び技術により、心理に関する支援を要する人やその周辺の人の相談、助言、援助を行う心理専門職の国家資格です。心の健康に関する知識の普及を図るための教育や情報提供も業務として位置づけられています。

臨床心理士とは
臨床心理士は、文部科学省認可の公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会の資格審査に合格し、認定を受けている心理専門職です。資格は5年ごとの審査が行われ、心理臨床能力の維持・発展のために、研修や研究が義務づけられています。

会長あいさつ
平岡篤武(常葉大学教育学部心理教育学科教授)


 当会は、昭和58年に静岡県精神保健センターの西尾、杉本両氏が中心となって発足した静岡県心理臨床懇話会に遡ることができます。その後、平成4年に静岡県臨床心理士会に発展し、同年4月12日に設立総会を行い(会員数53人)、CCPの発行もこの年からとなります。その後、会員数は平成14年141人、平成24年289人、平成30年536人と増加しています。この間、発達障害、スクールカウンセラー、被災者支援、被害者支援、うつ自殺、虐待等様々な課題に取り組んできました。心理職の国家資格化問題については臨床心理士資格以前からの懸案でしたが、平成29年の法制化、平成30年の第1回国家試験実施、そしてこの4月からは、静岡県臨床心理士会から静岡県公認心理師協会に名称を変更し、公認心理師を含む団体として臨床心理士以外の職種の方々を迎えての協会運営となります。

 心理職の国家資格化に至る経過や、法制化を受けて公認心理士協会という名称を選ぶ選択に関しては、必ずしも誰もが手放しで満足するものではなかったと思われます。長い議論の経過を見聞き、体験するにつけ、自分のできることは大変僅かであると絶望的な気分に陥ったり、制度が実態によく合っているとは言い難いと感じたりすることは少なくなかったのではないかとも思われます。そして、この種の感情は心理職の中に通奏底音として流れているものの、それは共有可能なものなのだという認識に至るよりは、それぞれの立場から相容れない主張をし始めるということが起きやすかったのではないでしょうか。このような状況については、社会的に恵まれない子どもたちの支援者たちに対する、次のような声掛けに耳を傾ける必要があるように思われます。「不当に扱われるという思いや、欲求不満や誰かを責めたいという気持ちは、この分野の仕事に付き物のようである。このような感情は、部分的には適切なのかもしれない。しかし、これが、幻滅させられてきた子どもたちの怒りの感情や、またこのような事態をおこしてしまったおとな社会の一員であることについての罪悪感の投影を背負っていることの表現であるとすれば、その怒りは不釣り合いに大きなものになる。」(メアリー・ボストン他 2006)

 確かに、公認心理師、臨床心理士に関して今後取り組むべきことは多くの残っているように見えます。しかし、航海中の船舶に不具合が生じ、どこにも寄港できない状況で航行しながら修理をせざるを得ない場合の譬え(ノイラートの船)と同様に、社会制度はある時点をもって一気に理想的な制度に変わることはできず、関連制度、関係者との調整を行いながらの変化となります。このように考えますと、課題のある制度の中で関係する専門家がいかに連携、協働していくかの苦労と、日々難しい支援対象の方々との関わりの中で“怒りを抱える”苦労とに共通しているものがあることに気付かされます。このような、支援者に湧き上がってくる怒りをどう取り扱うかというテーマは、支援対象者との間だけではなく、多職種間においても同様のテーマであり、大いに自覚していく必要のあるものと考えます。更に、国家資格を有する団体として、業務遂行の要である専門知識、技能を盤石にしていくことが、社会からの信頼を得るうえで大変重要になってきますので、このことを公認心理師養成元年と表現される方もあります。従って、研修事業の充実が求められる訳ですが、業務量全体を見渡しながら企画していく必要もあります。皆様にアイディアの御提供、研修企画への御参画を切にお願いしたいと考えています。
組織図
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